🪶 管理人 はな/投稿体験より
今日、布を裂く仕事をしてきました。
内容としては、シーツのような大きな布にはさみで切り込みを入れ、それを手で裂いていく作業です。最初は「なぜわざわざ布を裂くのだろう」と不思議に思い、一応理由を聞いてみたのですが、その場では説明が少し曖昧でした。
ただ、あとから現場の様子を見ているうちに、少しずつ、この作業の意味が見えてきました。今回は、実際にやってみて感じたことや、現場の雰囲気、作業の特徴についてまとめてみます。
最初は、なぜ布を裂くのかよくわかりませんでした
私が質問したとき、現場の方は
「うちらの仕事は、ほんとに初歩の段階なの」
と話していました。
その言い方からすると、私が担当していたのは、全体の工程の中でもかなり手前の部分だったようです。実際、単発バイトでは自分が受け持つ作業だけを教わることが多く、最終的に何になるのかまでは、詳しく知らされないこともあります。
そのため、最初は「とにかく布を裂いていく仕事なんだな」という理解のままで始まりました。
布を裂く作業は、ミシン前の下準備だったようです
ただ、そのあと見本を見せてもらい、作業の流れが少しわかりました。
現場の方が、
「こんなふうに、布をつなげて補強の紙を差し込んで、端と端を縫い合わせていくの」
と教えてくださったのです。
縫い方は直線縫いなのですが、裏側の糸は輪のようになっていて、簡単にはほどけないような仕上がりになっていました。私はミシンのことに詳しいわけではありませんが、見た感じでは、ただ布を縫い合わせているというより、丈夫さを意識した加工のように思えました。
つまり、私がやっていた「布を裂く」作業は、その後のミシン作業に入る前の下準備だったのだと思います。大きな布を、その次の工程で扱いやすい形にしておくための作業だったのでしょう。
ミシンの作業をしていた方たちは、とても元気でした
ミシンの作業をしていたのは3人ほどで、私よりかなり年上の女性たちでした。
でも、その方たちがとても元気で、動きにも力があり、若い人よりよほど活気があるのではと思うほどでした。最初は必要な説明をしてくださる程度だったのですが、時間が経つにつれて少しずつ会話が増えていき、現場の空気にもなじみやすくなっていきました。
私がまた来ると思われたのか、
「今度はミシンをやったらいいじゃん」
などと声をかけてくださったのも印象に残っています。
単発の仕事では、最低限の会話だけで終わる現場もありますが、こちらは作業を続けていく中で少しずつ人との距離が縮まっていくような感じがありました。そういう雰囲気は、やはり働きやすさにつながると思います。
布を裂く作業は、力まかせではありませんでした
作業の流れとしては、私はまず布にはさみで切り込みを入れます。そのあと、必要に応じて、ミシン作業をしている方たちが二人がかりで勢いよく布を裂いていきます。
その力の強さはなかなかのもので、「こんなに思いきり引くのか」と驚くほどでした。ただ、単純に力が強ければいいというものでもないようです。力の入れ具合や向きによっては、はさみで入れた切れ目とは違う方向へ、横に裂けてしまうこともありました。
そんなときに、
「力加減のバランスが大事なの」
と言われました。
実際に見ていると、布をまっすぐ裂くには、力のかけ方や息の合わせ方のようなものも必要なのだとわかります。ただの単純作業に見えて、ちょっとしたコツがある仕事なのだと思いました。
力仕事という感じではなく、落ち着いて進む現場でした
布を裂くというと、かなりの力仕事を想像する方もいるかもしれませんが、今回の仕事は全体としてはそこまでの印象ではありませんでした。
もちろん、布を裂く瞬間にはある程度の力がいりますし、布の種類によっては硬くて裂きにくいものもあります。けれど、重い荷物を持ち運び続けるような仕事ではありませんし、現場全体がピリピリしているわけでもありませんでした。
「急いでやって」という空気もなく、
「こちらが終わったら声をかけて」
という感じで進んでいきます。
普段は自分の持ち場で作業をし、必要になると呼ばれて、ミシン縫いのそばにある布を裂く手伝いに行く。そのように、状況に応じて動く形でした。自分のペースを極端に乱されることがなかったので、落ち着いて働きやすい現場だったと思います。
布の種類によって、裂きやすさはかなり違いました
作業していて感じたのは、布によって手ごたえがかなり違うことです。
硬くてしっかりしている布は、それなりに力がいりますし、薄い布は逆に、すぐに裂けてしまう感じがあります。同じように見えても、それぞれ扱い方が少し違うのだなと思いました。
布の性質によって、作業のしやすさも変わります。やってみるまでは全部同じようなものかと思っていましたが、実際にはそうでもありませんでした。
ストレス発散になる、と感じる人もいるかもしれません
個人的には、この仕事には少し不思議な爽快感がありました。
もちろん単純作業ではあるのですが、布を勢いよく裂く場面には、ただ黙々と手を動かすだけとは違う感覚があります。私は途中で、
「ストレス発散したい人には向いているかもしれないな」
と思いました。
ずっと同じ姿勢で細かい作業を続ける仕事とは少し違って、裂くときに体を使う場面があり、そのメリハリがよかったのかもしれません。
このあと、染色やプリントなどの工程もあるようでした
工場の中には、私たちとは別の作業をしている人たちもいて、
「ここから色を染めたり、プリントされたりするのよ」
と教えてもらいました。
自分が担当しているのは、その中のほんの一部です。でも、その先にいろいろな工程がつながっているとわかると、単調に見える作業にも意味が感じられます。
目の前では布を裂いているだけでも、それが次の工程を支えているのだと思うと、見え方も少し変わってきました。
マスクや手袋があると安心です
作業をしていて気になったのは、布を裂くときに布埃のようなものが舞うことです。
目にはあまり見えませんが、募集項目にもマスクの着用が勧められていました。実際、着けていたほうが安心だと思います。
また、現場のおばさん方からは、
「今度来るときは、こういう手袋を持ってくるといいね」
と、グリップ付きの軍手を勧められました。布をしっかりつかみやすくなるので、たしかに作業しやすそうです。
作業中はキャップもかぶります。これからこのような現場に入るなら、
- マスク
- グリップ付きの手袋
- 汚れてもよい服装
このあたりを意識しておくと安心だと思います。
単純作業に見えて、ちゃんと次につながる仕事でした
一見すると、ただ布を裂いているだけの単純作業に見えるかもしれません。
でも実際には、その後のミシン作業や加工につながる、きちんと役割のある下準備でした。現場の方たちも気さくで、急かされることなく、自分の持ち場と手伝いを行き来しながら進められるので、思っていたより働きやすい仕事だったと思います。
布を裂くという作業そのものも、ただ力任せにやるのではなく、布の種類や力加減のバランスが関わっていて、やってみると意外と奥がありました。
単発バイトとして見ても、慌ただしすぎる現場が苦手な人や、黙々とした作業の中にも少し動きのある仕事が好きな人には、案外向いているかもしれません。
追記:今日、もう一度同じ仕事に入った際に、布を裂く理由を聞くことができました。
仕入れた布は、必ずしもまっすぐに裁断されているわけではないそうです。偏りがあるまま縫ってしまうと、仕上がったときに形がいびつになってしまうため、その前に裂いて整える必要があるとのことでした。
前回は「初歩の段階の仕事」と聞いていましたが、実際には仕上がりをきれいにするための大事な工程なのだとわかりました。


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