
宴会スタッフやケータリングの仕事は、華やかな会場の雰囲気とは裏腹に、実際には体力や気配りが求められる現場です。
今回私は、初めて宴会スタッフの仕事に入ることになりました。
どのような流れで動くのか、どこまで自分から動いてよいのかもわからず、当日はかなり緊張していたのを覚えています。
けれど実際に働いてみると、料理や会場を支える裏側の動きがよく見え、想像以上に学ぶことの多い仕事でした。
この記事では、初めて入ったケータリング現場での仕事内容や、戸惑ったこと、働いて感じたことを体験談としてまとめます。
宴会スタッフの単発バイトに興味がある方の参考になればうれしいです。
私が強く緊張していたのは、
大きな会場内を、人目に触れながら歩き回ることについてです。
けれど、いざ仕事が始まってみると、
お客様方は皆、それぞれの会話や再会の時間に心を向けていて、
歩き回るスタッフに注意を払う人はほとんどいませんでした。
気づけば「私」は、その他大勢のスタッフの一人。
目立つ存在ではなく、場を支える役割のひとつになっていました。
そのことが、かえって安心にもつながりました。
料理はコース形式になっており、
最初に乾杯用のシャンパンを注いだグラスを一斉に運び、乾杯が終わったあと、それぞれが担当するテーブルへ、大皿にセットされた料理を提供していきます。
その後は、お魚料理、お肉料理、ごはんとお味噌汁、最後にデザートとコーヒーや紅茶、という流れでした。
料理を運びながら、同時にテーブルの片付けも進めていくため、会場内をかなり歩きます。
また、お皿の上げ下げが続くので、神経も使いますし、体力も必要です。
慣れている方は一度に三枚のお皿を持って運んでいましたが、私は初めてだったこともあり、無難に二枚ずつ運ぶことにしました。
スタッフの方からも
「無理のないように。落とさないことのほうが大事ですから」
と声をかけていただき、その言葉に少し安心しました。
料理を置く際にも、「どの位置から出すのがよいか」など、細かな注意点を意識する必要があります。
こうした点は、事前に説明を受けながら、実際の動きの中で覚えていく形でした。
他の宴会の仕事をしたことがないため比較はできませんが、今回の職場は、指示の言葉も柔らかく、全体的に穏やかな雰囲気でした。
多少行き届かない場面があっても、終始にこやかに対応していただき、わからないことがあれば
「大丈夫ですよ」「ありがとうございます」
と声をかけてもらえる、仕事のしやすい環境だったと思います。
正直なところ、次に宴会の仕事があるとしたら、ここ以外は少し大変かもしれない、と思ったほどです。
服装は、各自Yシャツと黒ズボンで集合し、現地でベストとやや長めのエプロン、蝶ネクタイを着用して仕事を始めます。
会場に運ぶ前の準備として、お皿に料理を並べるなど、セッティングを手伝う作業もありました。
開始後は
「自分の担当のことだけを考えてください」
と言われ、とにかく担当テーブルに料理が滞りなく行き届くこと、そして食器がきれいに回収されていくことに集中します。
宴会終了後は、グラスやデザート皿などの下膳作業を、スタッフ全員で一斉に行いました。
この仕事は数人で分担して進めるため、慣れた方の動きを参考にできたり、声を掛け合える安心感があります。
すべての食器を下げ終えたあとは、建物横のホテルレストランの厨房へ移動し、食器洗浄機でカゴごと洗浄し、倉庫まで運ぶ作業も行いました。
こちらも皆で手分けして進める形でした。
印象に残ったこと
業務内容とは別に、ひとつ強く印象に残った場面がありました。
それは、建物横のホテルレストランの厨房の様子です。
これまでケータリング以外でも、いくつかホテル関連の仕事に就いたことがありますが、
多くの場合、お客様の目に触れる場所は整っていても、
実際に働く現場までは行き届いていないと感じることが少なくありませんでした。
清潔感という点で、どこか気になることがあるのが正直なところです。
しかし、今回食器洗浄のために拝見した厨房は、まったく印象が違いました。
物はすべて、あるべき場所にきちんと収められ、全体がよく整頓されています。
シンクには水一滴残っておらず、きれいに拭き取られ、清掃が行き届いていました。
新しいという意味ではなく、
日々丁寧に使われ、整えられている場所なのだと感じられたことが、とても印象的でした。
こうした環境で行われる仕事に、ほんの一端でも関わることができたことを、
少し嬉しく思いました。
追記
後日、今回の仕事について連絡をいただきました。
至らない点もあった中で、お客様側から良いコメントをいただけたとのことで、正直ほっとしました。


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