単発や隙間バイトの仕事では、仕事内容そのものよりも、
「誰の指示に従えばいいのかわからない」
ことに戸惑う場面があります。
現場には、責任者の方、持ち場の担当者、慣れている作業員さんなど、いろいろな立場の人がいて、それぞれが親切に教えてくださることもあります。
けれど、ときには人によって言うことが違い、初めて入る側は翻弄されてしまうことがあります。
ある仕事に入った時のこと。指示役の方からは、
「お昼まで巡回していますが、
私がいない時には、周りの作業員さんに聞いてもいいので」
と言われていました。
一見すると、それで安心できそうに思えます。
でも、実際にはそう簡単ではありませんでした。
その作業について、私は最初「3000枚まで」と聞いていました。
ところが、ペアになった方は「仕切りのところまで作業する」という認識だったようで、そのまま進めようとしました。
私は「でも、3000枚までと聞きましたが」と伝えました。
それでも相手の方は自信がある様子で、その判断のまま作業が進んでいきました。
私自身、違うのではないかと思って確認にも行きました。
けれど、ちょうどその担当の方が見つからず、周りの作業員さんに聞いても、
「仕切りのところと言われたなら、そのとおりにして」というような返答で、私が知りたかった“最終的にどこまでやるのが正しいのか”は解決しなかったのです。
結局、そのまま作業を進めた結果、あとで
「1000枚余分に作業していますよ」
と言われることになりました。
私の認識のほうが合っていたわけですが、その時点ではもう作業は進んでしまっていて、次の分を急いで作業することになりました。
こういうときに難しいのは、単純な作業ミスとは少し違うところです。
自分で勝手なことをしたわけではなく、むしろ確認しようとしている。
それでも、指示が食い違っていたり、確認したい相手がつかまらなかったりすると、結局その場の流れに押されてしまうことがあります。
とくに、初めて入る側や、まだ現場に慣れていない側は、相手が慣れているように見えると
「自分の聞き間違いかもしれない」
「こちらの認識が違うのかもしれない」
と思ってしまいがちです。
私自身も、そういうところがあります。
違うのではないかと思っても、相手が強く言うと、自分のほうが間違っているような気がしてしまう。
今回も、そこがうまく立ち回れなかった原因のひとつだったと思います。
ただ、今回特につらかったのは、それが評価にもつながってしまったことでした。
隙間バイトでは、こちらが会社を評価するのと同様、会社側からも評価されます。そして、こうしたミスは「指示に従わない行為」として、評価を下げてしまうこともあります。
今回のことは、私自身としては確認にも行きましたし、その後も一生懸命作業しました。
それでも、現場の行き違いの結果として、評価を下げる形になってしまいました。
これは、単に失敗したというよりも、少し理不尽さを感じる出来事でした。
現場では「わからなければ周りに聞いてください」と言われることが結構あります。
もちろん、それで解決することもあるのですが、
実際には、聞く相手によって答えが違ったり、責任をもって判断してくれる人がその場にいなかったりして、作業者側だけではどうにもならないこともあります。
また、他の職場でも、以前は「こちらを渡す時には、一緒にこの専用袋も渡してください」と言われていたので、その通りにしていたのに、
後日入った時には「この袋はむやみに渡さず、確認してからにしてください。」と言われて、間違ったことをしている、と言われたように思えたこともあります。
そして最終的には、結果だけで判定されてしまう、
単発バイトや隙間バイトには、こうした難しさもあるのだと感じました。
隙間バイトは、空いた時間を使って働ける便利さがあります。
一方で、毎回同じ現場、同じメンバーとは限らないからこそ、指示系統が曖昧な場面にぶつかることもあります。
仕事内容の大変さだけでなく、
「誰に確認するか」
「確認しても答えが割れたときどうするか」
といった点も、実際に入ってみないとわからない苦労のひとつなのだと思います。
今回の経験は後味のよいものではありませんでした。
それでも、隙間バイトにはこうした現場ならではの難しさがあること、そして真面目にやっていても、曖昧な指示の中で不利になってしまうことがあるのだと、あらためて感じました。


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