体験者:Nanoさん(20代)
結婚式場で、単発の給仕バイトをしたことがあります。
勤務時間は現場によって異なりますが、朝8時頃から夜21時頃まで入ることもあり、思っていた以上に長丁場の仕事でした。
仕事内容としては、披露宴でのコース料理や飲み物の提供が中心です。
ただ、実際にはそれだけではなく、会場のセッティング、新郎新婦の入場時に音楽に合わせてドアを開ける役目、受付や案内、披露宴後の片付けまで、式全体に関わる幅広い業務を担当しました。
華やかな場所ではありますが、裏方の現場は想像以上に慌ただしく、常に周囲を見ながら動く必要がある仕事でした。
まずは進行確認からスタート
当日は、式の数時間前に現場入りし、まずミーティングが行われます。
現場責任者と一緒に進行表を確認し、アレルギー対応が必要な方や妊婦さん、お子さんの席、当日のタイムスケジュールなどを共有しました。
その後は会場セッティングに入ります。
席札や引き出物に間違いがないかを確認しながら、披露宴に向けた準備を進めていきます。
表からは見えにくい部分ですが、この段階での確認がとても重要でした。
披露宴本番はスピードと正確さの連続
披露宴が始まると、料理のサーブやドリンクの用意、配膳、ゲストへの案内などを行います。
トイレの場所を聞かれることもあり、料理を運ぶだけではなく、接客全般を担うような感覚でした。
印象的だったのは、結婚式場の裏方が想像以上に“戦場”だったことです。
新郎新婦のこだわりで料理の温度に指定があったり、アレルギーや妊婦さんには代替メニューが用意されていたりして、間違いは許されない空気がありました。
しかも、料理は温かいうちに出さなければならず、タイミングとの勝負でもあります。
常にピリピリとしたスピード感があり、周囲の動きを見ながら自分も素早く判断して動かなければなりませんでした。
片付けまで含めて一つの式
披露宴が終わると、そこで仕事が終わるわけではありません。
いわゆる「バッシング」と呼ばれる後片付けが始まります。
ゴミ捨てや洗い物をしたり、テーブルクロスを交換したり、次の式に合わせてテーブルを整えたりと、次の現場の準備までが仕事です。
最後はその日の片付けに加えて、翌日の会場準備まで行って終了となります。
華やかな披露宴の裏では、たくさんの人が次々と動き続けていて、その流れを止めないように支えているのだと実感しました。
よかったのは、賄いとスキルアップ
よかった点としてまず挙げたいのは、式場の賄いがとても美味しかったことです。
また、新郎新婦さんのご好意で、ケーキや飲み物を用意してくださることもありました。
結婚式というお祝いの席なので、お客様も比較的機嫌がよく、こちらが丁寧に対応すれば多少のミスも笑顔で受け止めていただけることが多かったです。
その雰囲気に救われる場面もありました。
さらに、式場での仕事を通して、普段は意識しにくいマナーや正しい敬語が身についたのも大きな収穫でした。
接客経験としても、かなり学びの多い現場だったと思います。
大変なのは、判断力と体力が求められること
一方で、大変だったのは、予想以上に臨機応変な対応が求められることです。
たとえば、
「急にお子さんが来ることになった」
「聞いていたよりずっと小さい子だった」
「まだ前の料理を食べているけれど、次の皿を出す流れになっている」
といったことが、実際に起こります。
そうした場面で、その都度誰かが丁寧に教えてくれるとは限りません。
スタッフ全員が余裕のない状態なので、自分で空気を読んで判断し、すぐ動く瞬発力が必要でした。
また、24本入りのビールケースを何度も運ぶこともあり、接客だけでなく体力勝負の面もあります。
見た目以上にハードな仕事だと思います。
裏方のすごさを実感した仕事
この仕事を通して強く感じたのは、結婚式は裏方の努力とチームワークで成り立っているということです。
大変ではありますが、式が無事終わったあとの「やり遂げた」という一体感は大きく、達成感のある仕事でした。
実際、この仕事がきっかけで今でも仲良くしている友人ができたことも、いい思い出です。
服装については、制服を貸してくれる職場が多いと思いますが、ワイシャツや革靴、ローファー、パンプスなどが必要になる場合もあります。
また、メモ帳はほぼ必須でした。手のひらサイズの小さめのものが使いやすいと思います。
華やかな式場の仕事に憧れがある方もいるかもしれませんが、実際には気配り、判断力、体力のすべてが求められる現場です。
その分、終わったあとの達成感は大きく、接客力も鍛えられる仕事だと感じました。


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