今回体験したのは、商品の梱包作業です。
一般的な大きな工場や倉庫ではなく、現場は普通の二階建て住宅のような建物でした。到着したときには、まだ誰も来ておらず、「本当にここで合っているのだろうか」と少し不安になりました。
しかも、その場所は信号の手前にあり、駐車スペースも車4台分ほどしかなく、出入りしやすいとは言えません。さらに建物には社名も看板もなく、私は二周ほどしてしまいました。土地勘のない場所では、交通量の多さも気になりますし、到着してから慌てたくないので、私は普段からかなり余裕をもって向かうようにしています。今回もプラス1時間ほど見て出発していたのですが、それでも現地で地図と募集内容を何度も見直すことになりました。
しばらくして担当者の方が来られ、「ここで大丈夫です」と確認できたときには、ようやくほっとしました。
作業内容はシンプルでも、意外と気を使う場面が多い
作業内容は、配達された商品を段ボールから出し、海外発送用にバーコードや表記シールを貼り直し、必要に応じて袋へ入れ替えたうえで、別の段ボールへ詰め替えていくというものでした。
この日は4人が呼ばれていて、2人は商品を箱から出してシールを貼ったり袋に入れたりする担当、残りの2人はラックに積まれていく商品を段ボールへ均等に詰めたり、パソコンで工程や数量を記録・確認したりする担当でした。
大まかに言えば、「箱から出して、シールを貼って、まとめていく」という流れです。ですが、実際にやってみると、思っていたより気を使う作業でした。
たとえば、中身がごつごつした袋入り商品に海外向けの表記シールやバーコードを貼る作業は、きれいに貼ろうとすると意外に難しいです。さらに、瓶の商品をプチプチで包む作業もありましたが、こちらは割らないよう慎重に扱う必要があるため、慣れるまではどうしてもゆっくりになります。
単純作業に見えても、雑に進めてよい仕事ではない、初めての業務だったこともあり、勝手がわからずに戸惑う場面もありました。
一緒に作業する人との空気が、想像以上に大きかった
2人ずつのペアで作業する形だったのですが、私と組んだ方は、最初からとても手際がよく、慣れている様子でした。ぱぱぱっとテンポよく作業を進めていて、その点はすごいなと思いました。
ただ、私は私で、焦って商品を傷めてしまっては意味がないと思っていたので、自分のペースで慎重に進めるようにしていました。特に「急いでやってください」と言われたわけではありませんし、丁寧さも必要な作業だったからです。
ですが、その方は作業中にわざと大きな音を立てるような感じがあり、どこか急かされているような空気を感じました。こちらとしてはなるべく場の空気をよくしたくて話しかけたりもしたのですが、私に対してはあからさまに見下しているように感じられ、正直、作業そのものよりもその雰囲気のほうがつらかったです。
募集サイトのレビューには、「軽快な音楽が流れる中で楽しく作業しました」といった感想もありました。けれど、少なくとも私が入ったときは、そうした和やかな空気ではありませんでした。やはり、同じ仕事内容でも、その日のメンバーや現場の空気によって印象は大きく変わるのだと思います。
清掃をみんなで分担するやり方は効率的だった
作業時間は合計5時間で、途中に30分の休憩がありました。
そのあと、「ここから10分ほど作業場の清掃をしてください」と指示があり、私は掃除機を担当しました。コードが届かない場所もあったため、コンセントを差し替えながら全体をかけていき、他の方たちは周囲を雑巾がけしていました。
それほどひどく汚れる現場ではありませんが、途中で出た包装紙やビニールごみの処分もあります。後で担当者の方が一人で掃除するよりも、その場にいる4人で手分けして一気に片づけたほうが効率がよく、これは良いやり方だなと思いました。
終わってみて感じたこと
作業自体は時間内ですべて終わったわけではなく、途中までで終了となりました。それでも、限られた時間の中でできるところまで進めて終える、という形だったので、その点は納得感がありました。
今回の梱包作業は、仕事内容だけを見れば比較的わかりやすく、特別な資格が必要なわけでもありません。ただ、実際には、商品の扱い方に気を使う場面も多く、思った以上に丁寧さが求められる仕事でした。
そして何より、現場の印象を大きく左右するのは、一緒に働く人やその場の空気なのだと改めて感じました。作業内容そのものよりも、「そこでどう過ごしたか」が強く記憶に残る現場もあるのだと思います。

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