はじめての隙間バイトで感じたこと

回想録
薄暗い早朝の道路を走る車。静かな道を進みながら、初めての隙間バイトへ向かう緊張と落ち着きを表した写真

早朝の静かな道路——隙間ワークへ向かう一日の始まり。

隙間ワークを本格的に始めたのは、ここ数カ月ほどのことです。
登録自体はもっと以前からしていたものの、田舎暮らしゆえに近場での案件は少なく、
「やってみたい!」と思えるような仕事にもなかなか出会えず、一時期はアプリを開くことすらやめていました。

しかし数年が経つと、募集される仕事の種類や数も増え、
“これなら私でも挑めそうだ”と思う案件がちらほら目につくようになります。
そこから私の隙間ワーク生活は、ゆっくりと再始動していきました。


◆ ① なぜ隙間ワークを始めようと思ったのか

私は自分の本業を「ライター」だと思っています。
とはいえ、それ一本で食べていけるほど有名でもなく😅、生活のためにはどこかで働く必要があります。

以前は週3でピッキングの仕事をしていました。
とても良い職場で、人間関係にも恵まれ、“できるなら続けたい”と思うほど居心地は良かったのですが、
次第に希望の定時より遅くまで依頼されることが増え、
肝心の「書く時間」を守れなくなってきました。

「私だけ途中で退勤するのは申し訳ない」
「みんなに気を遣って希望休を出すのも心苦しい」
「孫が来る日も休めない」

そんな思いが積み重なり、一度退職することを決意しました。

生活を崩さずに働ける範囲で、少しだけ収入があればいい。
その考えが私を“隙間ワーク”へと導くことになります。


◆ ② 登録から再挑戦までの空白期間

当時は、近場にほとんど案件がありませんでした。
田舎暮らしの弱点です。
「やってみたい」と思える仕事が少なく、気づけばアプリから離れて数年。

しかし久しぶりに開いてみると、
以前より仕事の種類が増え、遠方にも出かけられる自分なら挑めそうな案件も見つかるようになりました。

ただし、下見も面接もないままいきなり現場に行く“隙間バイトの仕様”は、やはり勇気がいります。
ですから、最初に応募したのは**作業内容が想像しやすい職種(宅配の仕分け)**でした。
私自身、運送業者で事務をしていた経験もあったため、最初の一歩として選びやすかったのです。

それでも、
「相手側と一度も会話せず、いきなり職場に飛び込む」
という構図は緊張するものです。

私は、思い切って“応募ボタン”を押しました。


◆ ③ 朝の出発 —— 私にとっての「働きやすい時間」

隙間バイトの多くは、朝が早い。
私のこれまでの案件も、どれも 朝3時半〜4時起き が当たり前でした。

添乗の仕事もしてきたので、このあたりの生活リズムは馴染みがあります。
むしろ、私にとって一番元気に動けるのは朝。
午後からの出勤より、朝のすがすがしい空気のほうが気持ちが軽いのです。

記事づくりのため遠方に行くこともありますが、
朝の空いた道路を走るのは、なかなか爽快。
もちろん飛ばす車もいますが、私は譲りながら、ゆっくり景色を楽しむことが多いです。


◆ ④ 現場へ向かう道中の気持ち

どの仕事にも「注意事項」や「NG行為」が書かれています。
私はおっちょこちょいな面もあり、
「不足はないか」「抜けていないか」
と神経質に確認してしまいます。

最近は、応募すると事前チェックリストに案内してくれるアプリもあり、とても助かっています。
また、依頼主と簡単なメッセージのやり取りができる場合もあり、

例えば「白シャツ」が規定の場合
「冬なので、インナーに黒のニットを着て大丈夫ですか?」
と確認してから、安心して向かえるようにしています。

そして私は、遅刻が何よりも嫌です。
隙間バイトでも“5分前が普通では?”という議論がネットで交わされていたこともありましたが、
私は15分前に現地付近へ到着するタイプ
時間前でもスタッフさんに挨拶したり、建物前で待機したり、最低限の礼儀を大切にしています。

仕事は仕事。
これはどんな働き方でも同じです。


◆ ⑤ 「また働きたい職場」と「二度と行きたくない職場」

初めて隙間バイトに挑戦する方は、募集人数を一つの目安にしてもいいかもしれません。
自分ひとりだけで突入する案件よりも、数名以上の募集がある現場のほうが、同じく初めての人や短時間スタッフが多く、安心して仕事を始められます。
「自分以外にも仲間がいる」と思えるだけで、緊張がずいぶん軽くなるものです。

ところで、

不思議なもので、職場の空気は一瞬で分かれます。

● また働きたいと思う現場

  • スタッフの声かけが丁寧

  • 現場の空気に温度がある

  • 初めての人にも配慮がある

こうした職場は、仕事そのものより“人”に魅力を感じます。

● 正直、もう行きたくない現場

  • 時間のことしか考えていない空気

  • 仕事量だけを詰め込む雰囲気

  • 「次は何をやらされるんだろう」という不安

  • 小柄な女性に重い飲料ケースを延々と積み上げさせる非効率な指示

隙間バイトは人手不足の現場が多いからこそ、
働く人への小さな配慮が必要だと思うのです。

短時間とはいえ、
苦手な職場では 2時間が永遠のように長く感じます。
レビューに「一瞬で終わった」と書かれがちな仕事でも、
それは“没頭できる環境だったから”であり、すべての現場がそうではありません。


◆ ⑥ 隙間バイトのメリットと、私が魅力を感じる理由

隙間バイトの最大の良さは、

「合えば続けられるし、合わなければ一日で終わらせられる」

という自由さです。

子育てが終わり、生活に余白ができた今、
私は“いろんな世界を覗いてみたい”という気持ちが、以前より強くなりました。

仕事内容の向き不向きは、もちろんあります。
でも、短時間だからこそ、
自分の人生の幅を広げる体験ができる働き方だと感じています。

まだまだ、これからもっと魅力的な仕事に出会える。
そう思うと、隙間ワーク生活は、私にとって“小さな冒険”のようなものです。


追記:
そして現在は、添乗員の仕事から一歩離れ、
隙間バイトを中心とした働き方を選んでいます。

添乗員の仕事は、仕事を振られ、その日程や条件に自分を合わせていく働き方でした。
一方で隙間バイトは、「今日は働く」「今日は休む」を自分で決められる仕事です。

自分が主体になって動ける――
その感触がとても心地よく、今の私には合っていると感じています。


◆ まとめ

  • 隙間ワークは、自分のペースで挑戦と撤退ができる柔軟な働き方

  • 現場ごとの空気の違いが“また行きたい”か“二度と行かない”を決める

  • 子育て後の自由時間に、世界を広げるきっかけになる

  • 無理のない範囲で人生経験を増やす手段として最適

隙間ワークはただのお小遣い稼ぎではなく、
自分をもう一度“動かし直す”ための、小さくて確かな実践の場
なのかもしれません。

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