🪶 さくらもちさん(20代)
2025年11月頃、私はティッシュ配布の仕事をしました。
作業時間は3~4時間ほどで、指定された駅の出口付近や路上で、通行人にポケットティッシュを手渡していく仕事です。
今回配ったのは、美容室のオープン告知チラシが入ったポケットティッシュでした。
ただ立って配るだけではなく、ターゲット層に向けて
「新しくオープンしました!」
「お得なクーポン付きです!」
といった決まったフレーズを添えながら、受け取りやすい角度で差し出していきます。
最初は単純作業のように思っていましたが、実際にやってみると、体力だけでなく精神的な強さも必要な仕事だと感じました。
現地集合で説明を受け、すぐに配布スタート
当日は現地集合で、到着すると現場責任者の方から5分ほど説明がありました。
その日に配る目標数や、注意事項として
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通行の邪魔にならないこと
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私有地に入らないこと
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配布場所のルールを守ること
などを伝えられ、その後すぐに作業開始となりました。
段ボールに入った大量のティッシュを支給され、そこからはほぼ一人で配り続けます。
人通りの多い駅前だったため、ターゲットとなる女性が通るたびに声をかけ、絶え間なく差し出していく流れでした。
休憩は1時間ごとに10分ほどありましたが、それ以外は基本的に立ちっぱなしです。
指示も最初に受けるだけで、作業中はほとんど一人。黙々と配り続ける、少し孤独な環境でした。
とにかく手を止めないことが重視される
実際にやってみて感じたのは、この仕事ではスピード感がとても大事だということです。
駅前は人の流れが止まらないので、少し迷ったり、声かけをためらったりすると、その分だけ配布のチャンスを逃してしまいます。
そのため、ターゲットになりそうな人が来たらすぐに動き、テンポよく声をかけて渡していくことが求められました。
もちろん、誰にでも無差別に押しつけるのではなく、受け取りやすそうな人を見ながら差し出す必要があります。
ただ、考えすぎると手が止まるので、ある程度は流れに乗って動き続けることも大切だと感じました。
良かったのは、配り終えたときの達成感
この仕事で印象的だったのは、配り終えたときの達成感が思った以上に大きかったことです。
最初はなかなか受け取ってもらえず、正直かなり心が折れそうになります。
けれど、その中で「お疲れ様」と声をかけてくれる方がいたり、笑顔で受け取ってくれる方がいたりすると、それだけで救われた気持ちになります。
単発の短い仕事ではありますが、ただ時間が過ぎるのを待つのではなく、自分の手で一つずつ配っていくので、最後までやり切った時にはしっかりとした充実感がありました。
大変だったのは、無視される前提で立ち続けること
一方で、いちばん大変だったのは精神的なタフさが必要なことです。
ティッシュ配りでは、無視されるのはほぼ当たり前です。
目の前をそのまま通り過ぎられることも多いですし、時には露骨に嫌な顔をされたり、受け取った直後にゴミ箱へ捨てられたりすることもあります。
頭では「仕事だから仕方ない」と分かっていても、やはり続くと少しずつ気持ちが削られます。
そのため、この仕事は体力仕事というより、むしろ気持ちを立て直しながら続ける力が大事だと思いました。
寒い日は指先の冷えもかなりつらい
もうひとつ盲点だったのが、寒さによる手先の動かしづらさです。
屋外での仕事なので、寒い日は時間がたつにつれて指先が冷え切ってしまいます。
すると、ティッシュを一つずつ取り出す動作が思った以上にやりにくくなり、配布のテンポにも影響してきます。
特に冬場は、立っているだけでもかなり体が冷えるので、防寒対策は本当に大事です。
足元から冷えてくるため、厚手の靴下やカイロがあるとかなり違うと思いました。
この仕事をして、街で配っている人への見方が変わった
実際に働いてみて、街中でチラシやティッシュを配っている人を見る目が変わりました。
それまでは、何気なく通り過ぎていた存在でしたが、実際には寒さの中で立ち続け、無視されることが多くても声を出し続けているわけです。
やってみたからこそ、その大変さが分かり、自然と感謝の気持ちが芽生えました。
受け取る・受け取らないは別として、あの仕事を成り立たせている人たちの努力は想像以上に大きいのだと思います。
これから働く人へのアドバイス
これからティッシュ配りの仕事をする方には、まず清潔感のある動きやすい服装をおすすめします。
人前に立つ仕事なので、第一印象は意外と大切です。
また、長時間立つことになるため、足が疲れにくい靴は必須だと思います。
屋外であれば防寒対策もとても重要で、特に足元の冷え対策はしっかりしておいたほうが安心です。
さらに、手元ではチラシやティッシュを扱うため、指先が出るタイプの防寒手袋があると便利です。
普通の手袋だと作業しづらい場面もあるので、実用性を重視したほうがよいと感じました。
焦って無理に渡そうとしないことが大切
最後に、注意点として感じたのは、配布数を稼ぎたいからといって無理に相手の進路を塞がないことです。
焦ると、どうしても「何としても渡したい」という気持ちになりがちですが、それはクレームのもとになりますし、相手にも自分にもよくありません。
むしろ、少し心に余裕を持って配ったほうが、結果として受け取ってもらいやすくなると感じました。
ティッシュ配りは単純そうに見えて、相手との距離感や声のかけ方、立ち位置など、細かな気配りが求められる仕事です。
だからこそ、やってみると意外と学ぶことの多い仕事でもありました。


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