🪶 SSさん(40代)/投稿体験より
事務系の単発バイトというと、比較的落ち着いてできる仕事をイメージする方も多いかもしれません。
私も今回、封筒への印字作業と聞いた時は、「プリンターで印刷するだけなら難しくなさそう」と思っていました。
ところが実際は、予想以上にうまくいかず、現場でかなり苦戦することになりました。
生活費の足しに応募した封筒印刷の単発バイト
昨年7月下旬、生活費の足しになればと思い、ある企業(便宜上、A社と呼びます)の封筒印刷の仕事に応募しました。即採用となり、夏の暑さを少し心配しながらも、作業当日の朝に指定された事務所へ向かいました。
建物はマンションのようなビルで、待ち合わせ場所の廊下は少し暑かった記憶があります。ただ、作業場所には空調が入っていたので、その点は安心できました。
事務所で対応してくれたのは、たぶん30代くらいの男性でした。その日の朝9時に出社し、夜10時に退勤予定だと話していて、かなり忙しい営業担当の方のようでした。
作業内容はDM用封筒への住所印字だった
任されたのは、営業活動のために発送するDM用封筒へ、A社の住所や電話番号などを印字する作業でした。
封筒は何も印字されていない状態で、それをプリンターで印刷していくとのこと。専門的な機械ではなく、操作方法自体は簡単そうに見えました。
そのため説明を聞いた時は、
「プリンターで印刷するだけなら、そんなに難しくないのでは」
と正直思っていました。
プリンターが途中で止まり封筒印刷に大苦戦
ところが、実際に作業を始めてみると、そううまくはいきませんでした。
担当者の指示通りに封筒をセットし、印刷を始めると、1枚目は問題なく印刷できました。ところが3枚目あたりから、急にスムーズにいかなくなったのです。
普通、A4用紙を大量印刷する時なら、リズムよく次々と紙が送られていきますよね。けれどこの日は、
「スッスッ……ピタ!」
という感じで、途中で止まってしまうことが何度もありました。
しかも、印字位置が大きくずれてしまうことも多く、大量に作業しなければならないだけに、未経験の私としてはかなり焦りました。
封筒がなかなかプリンターに吸い込まれないため、差し込み方を変えたり、少し押し込んでみたり、いろいろ試してみました。それでも、10枚中2枚まともに印字できれば良いほうという状態で、かなり苦戦しました。
担当者も引き継ぎ不足で現場は手探り状態だった
もちろんA社の担当者も、私の作業状況を見守ってくれていました。
話を聞いてみると、実はその担当者自身もこの業務を急に任されたばかりで、十分な引き継ぎを受けていなかったそうです。つまり、現場全体が手探りの状態だったのだと思います。
そもそも、そのプリンターは薄いA4用紙を印刷するためのもので、封筒への印刷にはあまり向いていなかったようでした。エラーが出るたびに報告しても、担当者も「どうしたものか」と困っている様子でした。
焦りはあったが担当者が常駐していて安心できた
途中から担当者も、
「頑張っても今日は難しいかもしれませんね」
「もう、ゆっくり作業で大丈夫ですよ」
と声をかけてくれるようになりました。
最初はかなり焦っていたのですが、そう言ってもらえたことで、少し気持ちが楽になりました。うまくいかない状況でも、責められたり急かされたりしなかったのはありがたかったです。
単発の仕事では、その場の担当者が不在だったり、相談しづらかったりすることもあります。今回の現場は、担当者がずっと常駐していて逐一状況を見てくれていたので、その点は安心感がありました。
4時間苦戦して、まともにできたのはわずかだった
あれこれ試行錯誤しているうちに、気づけば4時間ほど経っていました。
くしゃくしゃになってしまった封筒が大量に発生し、まともに印字できたのは全体の5%ほどだったと思います。担当者も「何とかしなければいけないですね」と話していて、その日はうまくいかないまま業務終了となりました。
ただ、作業としては失敗に近い結果だったにもかかわらず、私には日給がきちんと支払われました。
短時間作業だったため休憩はありませんでしたが、体力的にはそれほどきつくなく、集中していたこともあって時間はあっという間でした。
後日スタンプ方式に変わっていて業務改善を感じた
この仕事には後日談があります。
数日後、A社が再び求人を出していたのですが、その時にはプリンターではなく、社名などが刻印されたスタンプで印字する方法に変更されていました。
現場で起きた問題を受けて、作業方法を見直したのだと思います。そういう意味では、業務改善の姿勢がある会社だったのかもしれません。
ただ個人的には、
「最初からもう少し計画を練っておけばよかったのでは」
とも思いました。場合によっては、別のやり方も最初から検討できたのではないでしょうか。
単発の事務作業も想像通りとは限らないと感じた
事務系の単発バイトは、静かな環境で落ち着いて進められる仕事、という印象を持たれやすいかもしれません。けれど実際には、今回のように道具や段取りが整っておらず、思わぬ苦戦をすることもあります。
それでも、担当者が常駐していて、困ったことをすぐ相談できる環境だったのは救いでした。
単発の仕事では、必ずしもイメージ通りに進むとは限りません。そんな時でも、一人で抱え込まず、担当者に相談しながら気負わず作業していける現場なら、比較的働きやすいのではないかと、今は思っています。


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