豆腐工場の単発バイト体験|油揚げの検品は想像以上の速さだった

体験談
食品工場の製造ラインに規則正しく並べられた油揚げ

※画像はイメージです。

お豆腐屋さんの食品工場で、単発バイトをしてきました。

募集ページには「出来上がった商品の包装・袋詰めをするだけ」と書かれていたため、私は袋詰めや梱包が中心の仕事だと思っていました。

具体的な仕事内容として「機械に油揚げを並べる」という記載もありましたが、実際に作業してみると、想像していたよりも判断力とスピードが必要な仕事でした。

コンベアから流れてくる油揚げを検品する

私が担当したのは、コンベアから流れてくる油揚げを2枚ずつ手に取り、決められた位置に、一定の間隔で並べていく作業です。

こうして書くと簡単そうですが、コンベアの流れは予想以上に速く、こうした作業に慣れていない人は、途中でパニックになってしまうかもしれません。

なにしろ、油揚げは、ただ並べればよいわけではないからです。

手に取ってから次のコンベアへ置くまでの間に、両面と側面をすべて目視で確認します。傷があるものや穴が開いているものを見つけたら、不良品専用のパレットへ次々と入れていきます。

どこまでなら大丈夫なのか判断が難しい

この検品作業は、慣れていないと「どこまでが不良品で、どこまでなら大丈夫なのか」を判断するのが難しいと思います。

油揚げには、所々が薄くなっていたり、傷のように見える部分があったりするものがあります。少し形がいびつなものもあるため、不良品として取り除くべきなのか、そのまま流してよいのか、戸惑うところです。

不良品を店頭に並べてはいけないという気持ちから、一枚一枚しっかり確認しようとすると、今度は機械の速さについていけません。

自分が油揚げを置くはずだった間隔を逃してしまうと、ほかの方の作業にも影響してしまいます。

最初の試し作業で、

「そんなにゆっくり見ていたら、追いつかないと思うよ」

と言われました。

実際、その言葉どおりで、私は途中でパニックになってしまいました。

うわ~・・わわわ・・ちょっとまって~

4枚入りと8枚入りでは確認する場所も違う

最初に扱ったのは、両手に2枚ずつ、合計4枚を持って並べる油揚げでした。

ただでさえ、両面や側面を確認しながら4枚を並べるのは大変です。ところが、途中から8枚入りの商品に切り替わりました。

今度は、両手に4枚ずつ、合計8枚の油揚げを持ち、平らではなく、立てた状態でコンベアに並べていきます。

この切り替えが、案外難しいのです。

4枚入りの商品では、袋に入ったときに表と裏が見えるため、油揚げの両面がきれいであることが大切です。

一方、8枚入りの商品は、油揚げを立てて包装するため、お客様から見える側面をより注意して確認します。

袋に入った商品がお客様からどのように見えるのかを考えて、検品する場所も変えなければなりません。

さらに、平らに並べていたものを、今度は立てて並べる作業へと切り替わります。

その途中で傷のある油揚げを見つけると、それを取り除いて、別の1枚と入れ替えなければなりません。

スピードに追われながら枚数をそろえていると、両手に4枚ずつ持つはずが、うっかり片方が5枚、もう片方が4枚になってしまうこともありました。

**でも、みなさん優しくて、怒られたりはしません。

検品する場所、持つ枚数、並べ方。商品が変わるたびに、いくつものことを同時に切り替えなければならず、見た目以上に集中力が必要な作業でした。

機械が止まるわずかな時間が救いに

どの工場で働いていてもそうですが、機械の調子を見ながら作業を進める必要があります。

ここでも、封入がうまくいかないときには機械が止まり、ほんの少しだけ待機する時間がありました。

私にとっては、そのわずかな時間が救いでした。

機械が止まっている間に、これから流す油揚げを検品したり、先に並べておいたりすることができたからです。

衛生管理が徹底された食品工場

以前、別の単発バイト先で知り合った人が、

「ここのお豆腐が好きだから応募した」

と話していました。

商品が好きという理由で働く人もいるのだと、そのときは少し意外に感じたことを覚えています。

ほかの方のレビューにも書 かれていましたが、この会社では衛生管理が徹底されています。

募集ページにも、作業着の下に着用する肌着について、念を押すように書かれていました。

工場では、自分で用意した肌着の上に、貸していただいたシャツと上下の作業着を着ます。さらにエプロンとマスクを着用し、あらかじめ確認されたサイズの長靴を履いて作業します。

仕事を始める前には、衛生管理などについて書かれたマニュアルに一通り目を通します。

「現場でも詳しく説明するので、ざっと目を通していただければ大丈夫です」

とのことでしたが、その中でも目を引いたのが、

「油揚げ以外のものには触らない」
「ほかのものに触れた場合は手袋を交換する」

という決まりでした。

商品への異物混入を防ぐため、細かなところまで気を配っていることが伝わってきました。

貸与されたシャツを着たまま帰ってしまった

今回、何と私は、貸していただいたシャツを着たまま帰ってしまいました。

これまで経験した職場では、作業着の下に貸与されたポロシャツを着ることがなかったため、着ていることをすっかり忘れていました。

気づいてから、慌てて返しに伺いましたが、工場の作業はすでに終了していました。

事務所で、

「あまりに着心地がよくて、そのまま帰ってしまいました」

とお話しすると、笑ってくださり、無事に返却することができました。

失敗ではありますが、これもまた、単発バイトでの思い出の一つになりました。

帰りには油揚げと厚揚げのお土産も

帰り際、作業場の方から、

「はい、どうぞ。持っていってくださいね」

と、お土産を渡していただきました。

中に入っていたのは、その日に扱った油揚げと厚揚げでした。

作業中は、流れてくる油揚げの速さに追いつくことで精いっぱいでしたが、最後に思いがけないお土産をいただき、少しうれしい気持ちで工場を後にしました。

求人ページから受けた印象とは少し違い、実際にはスピードと判断力が求められる仕事でした。

それでも、食品が店頭に並ぶまでには、衛生管理や検品など、細かな作業が積み重ねられていることを知ることができました。

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