旅館で布団を敷くスキマバイト体験談|3時間働いて分かった仕事内容と大変さ

旅館の和室に二組並べて敷かれた布団 その他・特殊系隙間ワーク
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🪶 管理者 はなこ

旅館の押し入れから布団を取り出して準備する女性旅館で、宿泊するお客様の布団を敷く仕事をしてきました。

旅館やホテルの求人では、これまでにも「ベッドメイク」や「客室清掃」と書かれた仕事を見かけたことがあります。しかし、「布団を敷く仕事」とはっきり打ち出されている募集を見たのは、今回が初めてでした。

布団を敷くという仕事内容から、ホテルではなく旅館だということは想像できます。それでも、実際にどのような流れで仕事をするのかは、行ってみるまでよく分かりませんでした。

自宅から20分でも、旅館は傾斜のある山道の先

ナビによると、勤務先は自宅から20分圏内でした。

それほど遠くはなく、「おそらく、あの辺りだろう」と大体の見当もつけていました。

ところが、実際に向かってみると、旅館があったのは平地ではありません。途中から山道を上がり、さらに随分と傾斜のある道を進んだ先にありました。

到着する前から、

「この道を通るなら、次回はないかな……」

と思ってしまったほどです。

自宅からの距離だけを見れば通いやすい場所でしたが、実際の道の走りやすさまでは、地図だけでは分からないものだと感じました。

旅館の布団敷きは夕方の3時間

勤務時間は夕方からの約3時間です。

短時間の仕事ではありますが、3時間にわたって各部屋を回り、布団を敷いていくため、それなりに疲れる作業です。

旅館は3棟に分かれており、それぞれの棟を担当者とスキマバイトスタッフ1名で担当します。

私が担当した棟には、この日68名のお客様が宿泊する予定でした。もう一人のスキマバイトの方が担当した棟は、93名だったそうです。

ただし、宿泊者数と敷く布団の数が同じとは限りません。

客室によってはベッドが置かれています。例えば4名で宿泊する部屋にベッドが2台あれば、用意する布団は2組です。

そのため、宿泊者数だけを見て、その人数分すべての布団を敷くというわけではありませんでした。

脱ぎ履きしやすい靴を持参して正解だった

応募前にほかの方のレビューを読むと、

「部屋へ入るたびに靴を脱ぐため、クロックスなどの脱ぎ履きしやすい靴がよい」

と書かれていました。

募集要項の服装欄には特に記載されていませんでしたが、私は念のため、脱ぎ履きしやすい靴を持参しました。

実際に作業をしてみると、この準備は正解でした。

客室へ入るたびに靴を脱ぎ、作業を終えると再び履くことを繰り返します。そのため、かかとを毎回しっかり入れなければならない運動靴では、かなり大変だったと思います。

これから同じ仕事に入る方は、職場の規定を確認したうえで、簡単に脱ぎ履きできる靴を用意しておくとよいでしょう。

部屋番号と布団の数が書かれたリストを受け取る

作業を始める前に、一人につき1枚、部屋番号や用意する布団の数などが記載されたリスト用紙を渡されました。

初めて見る者にとっては、リストを渡されても、すぐに全体の流れを把握できるわけではありません。

「この部屋には何組敷くのだろう」

「どの順番で回ればよいのだろう」

と少し戸惑いましたが、初めてのスタッフは担当者の方について行動します。リストの内容を最初から一人で判断して動かなければならないわけではないので、心配はいりませんでした。

担当者の指示を聞きながら部屋を回るうちに、リストの見方や作業の流れも少しずつ分かるようになっていきます。

「布団を敷く」前にテーブルや椅子を移動する

お客様は食事へ出かけているだけなので、客室には荷物が置かれたままです。

荷物は部屋の中央付近にまとめられていることもあり、その周囲にはテーブルや椅子なども置かれています。

そのままでは布団を敷けないため、まずテーブルや椅子を部屋の隅へ移動させ、布団を敷く場所をつくらなければなりません。

つまり、この仕事は単に押し入れから布団を出して敷くだけではなく、

「室内を整えて、布団を敷くための空間をつくる」

ところまでが一連の作業です。

テーブルや椅子を動かしてから、決められた向きや位置に布団を並べます。部屋によって広さや宿泊人数も異なるため、担当者の指示を聞きながら進めました。

お客様のいない客室へ入る緊張感

布団敷きは、お客様が食事をしている間に行うため、直接お客様と接する機会はそれほど多くありません。

しかし、お客様がいない客室へ入る仕事には、接客とは別の緊張感がありました。

お客様は部屋に鍵をかけて食事へ出かけています。私たちは旅館側で管理している鍵を使って客室へ入りますが、室内にはお客様の荷物が残されています。

私は少し心配性なところもあるので、

「もし後から、何かがなくなったと言われたらどうなるのだろう」

という不安も頭をよぎりました。

もちろん、旅館からお客様へは、貴重品を持って出ることや、所定の場所で保管することなどが案内されているのだと思います。また、私たちも担当者の方と二人で行動するため、一人だけで客室へ入るわけではありませんでした。

それでも、お客様の私物が置かれた空間で作業する以上、荷物には必要以上に触れず、周囲に十分注意しながら動くことが大切だと感じました。

初めてのスタッフは担当者と一緒に行動

私たちは今回が初めてだったため、担当者の方と二人で各部屋を回りました。

客室へ入る際は、まずドアをノックし、インターホンも押します。そのうえで応答がないことを確認し、

「失礼します」

と声をかけながら、鍵を開けて中へ入ります。

布団を敷く作業は、基本的にお客様が食事をしている時間に行います。そのため、客室には誰もいないことが前提です。

それでも、時々お客様が部屋に残っていることがあります。

募集には「接客なし」と書かれていたとしても、お客様と絶対に顔を合わせないとは限りません。相手の気分を害さないように、状況に応じた接し方は必要だと思いました。

子供が布団敷きを手伝おうとしてくれた

私が入った部屋では、宿泊していた子供さんが布団敷きに参加しようとしてくれました。

私は日頃から小さな子供と接する機会が多いため、

「大丈夫だよ。偉いね」

などと笑顔で会話しながら、作業を進めることができました。

必要以上に気を張る仕事ではありませんが、廊下や客室の前でお客様とすれ違うこともあります。

お客様が気持ちよく宿泊し、楽しい思い出を持って帰れるように願う気持ちは、裏方の仕事であっても大切なのではないかと思います。

布団の向きや位置にも決まりがある

効率よく各部屋を回るため、担当者の指示を聞きながら作業を進めます。

布団の向きや敷く位置にも決まりがあり、部屋の広さや宿泊人数に合わせて整えていきます。

最初は担当者の動きを見ながら進めていましたが、少しずつ作業の流れが分かるようになりました。

担当者の方が、

「うん、上手上手」

「かなり手際がよくなったね」

と声をかけてくださったので、気持ちよく作業を続けることができました。

初めての仕事では、作業そのものだけでなく、一緒に働く人の雰囲気も大きいものです。急かされることもなく、分からないことを確認しながら進められたことに安心しました。

食事時間によって布団を敷く時間が分かれる

布団敷きは、お客様が食事をしている間に行います。

食事の開始時間は、例えば午後5時30分から、午後7時30分からというように、ある程度振り分けられていました。

この日は比較的効率よく作業が進み、午後5時30分からの分がいったん終了すると、次の午後7時30分からの作業まで約30分空きました。

募集内容には「休憩なし」と書かれていましたが、このように作業の合間に待ち時間ができることは、珍しくないようです。

その時間は、指導してくださった方々や、この日一緒に入ったスキマバイトの方と雑談をしながら過ごしました。

勤務時間の最初から最後まで、休む間もなく布団を敷き続けるわけではありませんでした。

短時間でも疲れるが、体力勝負というほどではなかった

3時間、各部屋を回って布団を敷くため、決して楽な作業ではありません。布団そのものを扱うだけでなく、部屋ごとにテーブルや椅子を移動させるため、思っていた以上に全身を使う仕事でもありました。

普段あまり体を動かしていない方にとっては、翌日に疲れが残ることもあると思います。

しかし、一緒に作業をする方が急かすような雰囲気ではなく、途中には待ち時間もありました。

そのため、今回に限っていえば、

「最初から最後まで休む間もなく、体力だけで乗り切る仕事」

という印象ではありませんでした。

毎日続けるとなれば大変かもしれませんが、スキマバイトとして、たまに体を動かしたいときに入るにはよい仕事だと思います。

接客はほとんどありませんが、旅館の中で働く以上、お客様への挨拶や心配りは必要です。また、部屋ごとに靴を脱ぐため、脱ぎ履きしやすい靴を準備しておくことも大切です。

実際に働いてみて、布団を敷く技術以上に、周囲と合わせながら手際よく動くことや、お客様が気持ちよく過ごせるように配慮することが求められる仕事なのだと感じました。

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