🪶 kobaさん/投稿体験より
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0歳くらいの頃、私は銀座にあるお見合いパーティーの運営スタッフのアルバイトをしていました。
今でいう「婚活パーティー」に近いものだったと思います。
会場は、銀座駅から歩いて10分ほどの場所にある雑居ビルの5階あたり。
小さなイベントスペースのような場所で、参加人数は男女それぞれ10人前後でした。
大きな会場で華やかに行うパーティーというよりは、こぢんまりとした空間で、決められた時間内に参加者同士が会話をしていく形式です。
パーティーごとにテーマや参加条件が細かく分かれていた
お見合いパーティーは、毎回テーマや参加条件が変わっていました。
たとえば、
・男性年収1000万円以上限定
・30代限定
・男性医師限定
・40代以上限定
など、かなり細かく条件が分かれていた記憶があります。
今思えば、参加する人たちはそれぞれ真剣に出会いを求めていたのだと思います。
ただ、当時20歳くらいだった私には、そうした大人の婚活の空気がまだあまりピンと来ていませんでした。
仕事内容は受付や裏方が中心
スタッフは、だいたい3〜4人ほどで運営していました。
男性スタッフが司会や進行を担当し、女性スタッフはBGMや効果音、時間管理など、裏方の作業を担当していました。
私は主に、受付や案内、会場準備などをしていたと思います。
参加者が来たら名前を確認し、席へ案内する。
パーティーが始まったら、進行に合わせて音楽を流したり、時間を見ながら合図を出したりする。
最後には、カップル成立の確認や片付けなどもありました。
仕事内容としては、それほど難しいものではありませんでした。
ただ、イベントの流れを止めないように動く必要があるので、ある程度の緊張感はありました。
時給は当時としては高めだった
時給は、当時としては高めの1000円くらいだったと思います。
1回のパーティーは3時間ほど。
それを1日に2〜3回ほど回していました。
私は週2日程度のシフトで入っていましたが、短時間で働けるわりには、時給は悪くなかったと思います。
飲食店や販売のように、ずっと立ちっぱなしで接客する仕事とは少し違い、イベント運営の裏側を見るようなアルバイトでした。
40代以上限定の回はトラブルが多かった
印象に残っているのは、40代以上限定のパーティーでは、トラブルが起こりやすかったことです。
もちろん、すべての回がそうだったわけではありません。
落ち着いた雰囲気で進む回もありました。
ただ、参加者の年齢層が上がるほど、出会いに対する真剣度も高くなるのか、感情が強く出る場面もありました。
一度、気になっていた男性とカップル成立できなかった女性が、会場で感情的になってしまったことがあります。
大声を出したり、周囲を巻き込むような雰囲気になってしまい、スタッフ側も対応に困っていました。
今なら、その女性の気持ちも少しはわかるような気がします。
真剣だったからこそ、うまくいかなかった時に感情が抑えられなくなったのかもしれません。
けれど当時の私はまだ若く、正直なところ、そこまで深く受け止めることはできませんでした。
当時の正直な感想は「つまらない」だった
このアルバイトについて、当時の自分の感想を正直に言うなら、
「つまらない」
の一言でした。
良い年をした大人たちが、出会いを求めて一生懸命に話したり、盛り上がったりしている姿を見ても、当時の私にはあまり実感がわきませんでした。
恋愛や結婚に対して、まだどこか他人事だったのだと思います。
参加者の真剣さも、出会いの場にかける気持ちも、20歳くらいの自分には遠い世界のことのように見えていました。
だから、仕事として大変だったというよりも、気持ちが入らなかったアルバイトだったのだと思います。
イベント系のアルバイトとしては珍しい体験だった
お見合いパーティーの運営スタッフは、飲食店や販売のアルバイトとは少し違う、特殊な仕事でした。
接客ではありますが、商品を売るわけではありません。
イベントの流れを支えながら、参加者同士の出会いがスムーズに進むように裏方として動く仕事です。
ただ、私の場合は受付や案内が中心で、仕事にやりがいを感じる前に辞めてしまいました。
もし船上パーティーや観光を絡めたパーティーなど、もう少し華やかさや動きのあるイベントだったら、また違った印象を持っていたかもしれません。
今振り返ると、あのアルバイトは「大人の出会いの場」を裏側から見る、少し変わった体験でした。
当時はつまらないと感じていましたが、今になって思えば、人が誰かと出会おうとする姿には、それぞれの事情や切実さがあったのだと思います。
若かった自分には見えなかったものが、時間が経ってから少しだけ見えてくる。
そんなアルバイト体験だったように思います。


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