投稿者:はっぱさん/40代女性
「倉庫バイト」と聞くと、黙々と荷物を運んだり、同じ作業を繰り返したりする、少し単調な仕事をイメージする方も多いのではないでしょうか。
私も、実際に働くまではそう思っていました。
ところが、某フリマサイトの倉庫に足を踏み入れてみると、そこは想像していた倉庫とは少し違う世界。
毎日のように、
「こんなものまで送られてくるの?」
と思うような商品に出会い、驚きと緊張の連続でした。
数百万円の商品を開封する緊張感
ある日の担当は、届いたハイブランド品の開封作業でした。
有名ブランドのスニーカーをはじめ、テレビや雑誌でしか見たことがないような、数百万円クラスのバッグや財布。
さらには、カード1枚なのに、一般的な20代の年収を超えてしまいそうなレア物まで、次々と運ばれてきます。
当然ながら、扱いには細心の注意が必要です。
開封作業では、普通のカッターやハサミは御法度。
安全性の高いダンボールカッターを使います。
その理由を聞いたときは、思わず背筋が寒くなりました。
過去に、
「梱包材を切るつもりが、中に入っていた数十万円のカードまで切ってしまった」
という、胃が痛くなるような出来事があったそうです。
そんな話を聞いた直後ですから、安全なダンボールカッターを握っているにもかかわらず、手には信じられないくらい力が入ります。
傷ひとつ付ければ大変なことになる世界。
気分はもう、爆弾処理班です。
「デニム1点」の箱が異様に重い
また別の日には、届いた商品と登録されている内容が合っているかを確認する、検品作業を担当しました。
倉庫には、本当にいろいろな商品が届きます。
プチプラの洋服もあれば、アニメのフィギュアもあり、高級品もある。
同じ場所にありとあらゆる商品が集まっていて、なかなかのカオスです。
そんな中、今でも忘れられない商品があります。
登録内容には、
「デニム1点」
と書かれていました。
ところが、その箱を持ってみると、どう考えても重い。
「デニム1本って、こんなに重かったっけ?」
不思議に思いながら箱を開けてみると、理由はすぐに分かりました。
入っていたデニムが、絞れるのではないかと思うくらいビショビショだったのです。
重さの正体は、完全に水分でした。
なぜこの状態で送られてきたのかは分かりません。
これがフリマの洗礼なのでしょうか。
緩衝材の中からネジを探す「宝探し」
そして、フリマサイトの倉庫ならではだと感じたのが、出品者さんによって梱包方法がまったく違うことです。
あるとき、組み立て家具のパーツを確認していました。
部品を一つずつ確認していくと、どうもネジが数本足りません。
「どこかに落とした?」
「最初から入っていなかった?」
少し焦りながら、箱の中をもう一度確認しました。
緩衝材も一つずつ広げて探します。
すると、くしゃくしゃに丸められた、ゴミ一歩手前に見える緩衝材の中から、裸のネジが出てきました。
「ここに入っていたの?」
思わず声が出そうになりました。
まるで新手の宝探しです。
無事にすべて見つかりましたが、この日、私の中には一つの教訓が残りました。
「緩衝材は、中身を疑え。」
倉庫で働いていなければ、おそらく一生身につかなかった教訓です。
単調なだけではない、フリマ倉庫の面白さ
もちろん、倉庫作業なので、基本的には同じ作業を淡々と続ける時間もあります。
立ち仕事が続いたり、集中力が必要だったりするので、楽な仕事ばかりではありません。
それでも私が面白いと感じるのは、普通に生活していたらまず出会えないような商品を、次々と目にできることです。
高級ブランド品。
驚くほど高額なカード。
アニメグッズ。
誰かが使っていた家具。
そして、なぜかビショビショのデニム。
箱を開けるまで何が出てくるのか分からないところに、ちょっとしたワクワクがあります。
倉庫バイトというと、
「単純作業で退屈そう」
と思われるかもしれません。
けれど、見方を少し変えるだけで、同じ作業でも面白く感じられることがあります。
一度その楽しさを見つけてしまえば、バイトというより、ちょっとした息抜きのように感じられる日さえあるかもしれません。
眠っている好奇心を刺激してみたい方。
フリマサイトの倉庫バイトを見かけたら、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。


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