今回は、単発・短期の隙間バイトではなく、百貨店でのチョコレート販売スタッフとして働いた方の体験談を紹介します。
百貨店のチョコレート販売と聞くと、華やかで上品な売り場を思い浮かべる方も多いかもしれません。
けれど実際には、商品知識や接客、ギフトラッピング、売り場づくり、配送日の確認など、見た目以上に細やかな気配りが求められる仕事です。
投稿者:アリスさん(30代後半・女性)
百貨店のチョコレート販売と聞くと、華やかで上品な売り場を思い浮かべる方も多いかもしれません。
きれいに並んだチョコレート。
丁寧に包装されたギフト。
季節ごとに変わる限定商品や、百貨店らしい落ち着いた接客。
一見すると、華やかで楽しそうな仕事に見えますが、実際には商品知識や接客力、ギフト対応、売り場づくり、スタッフ同士の連携など、幅広い力が求められる仕事でもあります。
今回は、アパレル業務を経験したあと、百貨店のチョコレート販売に携わった方の体験談をもとに、仕事内容ややりがい、大変だったことを紹介します。
アパレル経験を活かして百貨店のチョコレート販売へ
約6年間のアパレル業務を経て、新たな職場として選んだのが、百貨店のチョコレート販売の仕事でした。
この仕事を選んだ理由は、これまで身につけてきた接客スキルと、得意としていたギフトラッピングの技術を活かせると感じたからです。
チョコレートは、自分用に購入されることもありますが、誕生日やお祝い、内祝い、お中元・お歳暮、引っ越しの挨拶など、贈り物として選ばれることも多い商品です。
そのため、ただ商品を販売するだけではなく、お客様の目的に合わせて提案したり、包装や配送に気を配ったりすることが大切になります。
アパレルで培った接客経験は、百貨店のチョコレート販売でも大いに役立つものでした。
勉強会で商品知識と接客の基本を学ぶ
採用後は、本社での勉強会からスタートしました。
販売するチョコレートの知識、試食後の感想の伝え方、接客時に使う業界用語、レジの予行練習など、現場に立つ前に覚えることはたくさんあります。
また、アパレル業界での経験があったことから、チームリーダー業務も兼務することになりました。
チームリーダーとして店舗に立つ場合には、店長代理として時給アップもありました。昇給は嬉しいことですが、その分、責任も重くなります。
スタッフへの教育方法や、売り場全体を見ながら動く意識も必要になります。
「任された以上、しっかりやらなければならない」
そんな気持ちが芽生え、毎日身を引き締めて仕事に向き合うきっかけにもなりました。
チョコレート販売は売るだけではない
チョコレート販売の仕事は、商品をお客様におすすめして販売するだけではありません。
売り場では、什器の組み立て作業も大きな仕事のひとつでした。
担当していたチョコレートブランドでは、月ごと、季節ごとに限定の風味やパッケージデザインが登場しました。さらに、人気キャラクターとのコラボ商品が発売されることもあり、そのたびに専用の什器を組み立てる必要がありました。
新しい商品をどこに置くか。
どのように見せるか。
お客様の目に留まりやすい売り場にするにはどうしたらよいか。
そうしたことを考えながら、スタッフ同士で協力して売り場を作っていきます。
什器の組み立て作業は大変ですが、スタッフ同士が自然と声をかけ合う時間にもなります。作業を通じてコミュニケーションが増え、売り場全体の雰囲気が和やかになっていくのを感じました。
売り場づくりで意識したこと
商品ディスプレイは、スタッフ同士で案を出し合いながら行っていました。
その中で特に意識していたのは、リピート買いやセット買いにつながる商品の見せ方です。
注目度の高い限定商品の近くには、ギフトラッピングをした定番商品を並べました。限定商品を見に来たお客様が、定番商品にも目を留めてくれるようにするためです。
また、自分へのご褒美用として購入しやすい商品や、手頃な価格の商品は、入口付近やレジ横に配置しました。
百貨店のチョコレートは、贈り物として選ばれることが多い一方で、日常のちょっとした楽しみとして購入されることもあります。
「高級なギフト」だけではなく、
「自分用にも買いやすい」
「少しだけ試してみたい」
「ついでにもうひとつ買いたい」
そう感じてもらえるような売り場づくりを心がけました。
限定商品ばかりを目立たせるのではなく、長く愛されている定番商品もしっかり見せること。
それが、客足を途絶えさせないために大切なことだと感じました。
ギフト対応では配送日の確認も大切
チョコレートは、贈り物として選ばれることが多い商品です。
誕生日ギフト、お中元、お歳暮、引っ越しの挨拶、結婚祝い、結婚の内祝いなど、用途はさまざまです。
特に印象に残っているのは、結婚祝いと内祝いのギフト対応でした。
お祝い事の場合、商品のお届け日を「大安」にしたいと希望されるお客様も多くいらっしゃいました。
こちらから大安の日程について確認すると、安心した表情をされるお客様も少なくありません。
逆に、翌日に届く商品であっても、その日が仏滅にあたる場合は、念のため確認するようにしていました。
お客様自身が六曜を気にされていない場合もあります。けれど、お祝い事の贈り物では、受け取る側が気にする可能性もあります。
だからこそ、配送日の確認は小さなことに見えて、とても大切な気配りでした。
大変だったのは急な欠勤対応
チョコレート販売の仕事で大変だったことのひとつが、スタッフの急な欠勤対応です。
会社の規定では、体調不良などで急に休む場合、まず人事部に連絡し、その後チームリーダーに連絡する流れになっていました。
そして、代わりに出勤できるスタッフをチームリーダーが探し、シフト調整を行うことになります。
ところが、急な体調不良で慌ててしまい、人事部ではなく、チームリーダーである自分にだけ連絡が入ることもありました。
オープンミスを防ぐため、自分が代わりに出勤することもありましたが、その分、人事部への報告や連絡が後回しになってしまうこともあり、歯がゆい思いをしました。
また、人事部の担当者や勤務エリアによって対応が異なることもありました。
現場で起きることを一人で受け止めなければならない瞬間もあり、そこはこの仕事の中で唯一、苦い経験だったと感じています。
チョコレート販売で身についたこと
百貨店のチョコレート販売では、さまざまな力が身につきました。
まず、商品知識です。
チョコレートの味や特徴、季節限定商品、ギフト向けの商品などを理解することで、お客様に合わせた提案ができるようになります。
次に、接客力です。
百貨店という場所柄、丁寧な言葉遣いや落ち着いた対応が求められます。お客様の用途を聞き取り、必要な商品を提案する力も大切です。
さらに、ギフト対応や包装の技術も磨かれます。
贈り物として選ばれることが多いからこそ、包装の美しさや配送日の確認など、細かな部分まで気を配る必要があります。
そして、売り場づくりの力も身につきます。
どの商品をどこに置けば目に留まりやすいか。
どのような並べ方をすれば買いやすいか。
お客様の動きを見ながら考える力が求められます。
チョコレート販売は、ただレジに立つだけの仕事ではありません。
販売、接客、包装、売り場づくり、スタッフ同士の連携まで、多くのことを学べる仕事です。
チョコレート販売は大変だけれど、やりがいのある仕事
チョコレート販売の仕事は、華やかに見える一方で、覚えることも多く、気配りも必要です。
季節限定商品やコラボ商品が出るたびに売り場を整え、お客様の用途に合わせて商品を提案し、ギフトの場合は包装や配送日にも注意を払います。
スタッフの急な欠勤やシフト調整など、現場ならではの大変さもあります。
けれど、自分の接客でお客様が安心して商品を選んでくれたとき。
きれいに整えた売り場の商品が手に取られたとき。
贈り物として大切なチョコレートを任せてもらえたとき。
そのひとつひとつが、大きなやりがいにつながります。
百貨店のチョコレート販売は、接客が好きな人、ギフト対応に興味がある人、売り場づくりを学びたい人にとって、貴重な経験ができる仕事だと感じました。
まとめ
百貨店のチョコレート販売は、見た目の華やかさだけでは語れない、奥深い仕事です。
商品知識、接客、ギフトラッピング、配送日の確認、売り場づくり、スタッフ同士の連携など、求められることは多くあります。
大変な場面もありますが、その分、接客業としての実力を伸ばせる仕事でもあります。
チョコレートが好きな人はもちろん、人と接する仕事が好きな人、贈り物に関わる仕事をしてみたい人にとって、やりがいを感じられる職場ではないでしょうか。
バレンタインや催事の時期には、百貨店や商業施設でチョコレート販売の短期スタッフが募集されることもあります。
販売や接客の仕事に興味がある方は、短期・単発の募集から経験してみるのも、ひとつの方法です。


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