雇う側から見た“隙間バイト”のリアル

寄稿
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🪶 ともみさん(40代・女性)/投稿体験より

隙間バイトを採用した背景と、最初に感じたギャップ

小売店で人手不足に悩む店員のイラスト(retail worker shortage illustration)私は食品の小売業を営んでいますが、人手不足は慢性的で、長らく解消できずにいました。
どうしても人が足りない時期があり、思い切って“隙間バイト”サービスを利用してアルバイト募集をかけたのが始まりです。

テレビCMでは簡単に人が集まる印象がありますが、実際には応募がほとんど来ず、現実とのギャップを痛感しました。
店舗の立地が良くなかったことも影響していたと思います。


応募が来ても即戦力にはなりにくい現実

ようやく応募が来ても、接客経験者とはいえ、
お店のハウスルール、動線、資材の場所などを説明しているうちに時間が過ぎてしまいます。

教える手間が増え、人手不足の解消につながらないことも

“即戦力”を期待していたのに、
教える負担でさらに忙しくなる日もあるのが本音です。


一部の“スペシャリスト”は驚くほどの即戦力になる

とはいえ、中には驚くほどスムーズに作業してくれるスタッフも存在します。
注文受付から商品ピックアップ、箱詰め、会計、お渡しまで──
一連の流れを数回実践しただけでこなしてしまう方もいました。

接客スキルの高い人は安心感があり、現場がスムーズに

接客レベルが高い方は、お客様とのコミュニケーションも自然で、非常に助かります。


高時給のメリットとデメリット

ただ、問題は“時給の高さ”です。
一般のアルバイトより数百円高く、
コスト面での負担は少なくありません。

契約時間で帰るため、長期的な戦力になりづらい

決められた時間が来るときっちり帰ってしまうため、
せっかく教えても「今日だけで終わり」という場合が多く、悩ましいところです。


スキルのある人ほど隙間バイトの自由さを選ぶ

以前、ベテランの方に
「なぜ隙間バイトで働いているのか」
と聞いたところ、

「時給が高くて自由だから」

という答えが返ってきました。

確かに、同じ条件で正式雇用することは現実的に難しく、
スキルがある人ほど隙間バイトを選びやすいのだと感じました。


雇う側から見えた隙間バイトの使い方

隙間バイトは、使い方次第で大きな助けになる一方、
依頼者側にも準備や工夫が求められるサービスです。

「単発で即戦力を期待するのか」
「人手が足りない時に補助をお願いするのか」
という期待値が、満足度に大きく影響します。


まとめ:隙間バイトは万能ではないが価値がある

・応募が少ない
・教える時間がかかる
・高時給が負担
・スペシャリストが来れば大きな助け
・スキルの高い人は隙間バイトを選びやすい

こうした現実を含めて、
隙間バイトは「期待値と使い方」が鍵になる働き方だと感じています。

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